銀行がお金を貸してくれるかは税理士次第と言っても過言ではない!?

低金利で大口の融資を受けるには会社の資金を調達する絶好の金融機関だけれど、審査が厳しいところが銀行から融資を受ける際の悩みどころですね。銀行としても、お金を貸して必ず返してくれる人を融資相手に選びたいはずです。だからこそ審査は厳しくなるのですが、銀行は融資先の会社との間に「第三者」を挟みたがる傾向にあることをご存じでしょうか。

全く知らない相手と知り合いに紹介された相手、どちらかにお金を貸すとしたら、あなたはどちらに貸すでしょうか。きっと知り合いに紹介された相手に貸すでしょう。これは知り合いがお金を貸す相手のことをよく知っていて、この人なら借りたお金は絶対に返す人柄だと思ったからこそ、あなたに紹介してきたのでしょう。あなたも「この人の知り合いなら大丈夫だろう」と信じてお金を貸すはずです。

銀行の場合もこれと同じです。銀行側からしたら、これまで全く取引実績のない会社よりも、信頼できる誰かが紹介してきた会社に融資をした方が安心できます。これは、融資先の会社が第三者からの紹介によって「お墨付き」をもらっていることになるのです。もちろん「お墨付き」をもらっているからといって、融資先の会社が100%返済してくれるとは限りません。しかし、銀行と融資先の間に誰かが入っていることが有利に働くのは間違いありません。

信頼できる「第三者」が紹介してきた会社に銀行は融資したがるということですが、この第三者とは具体的にはどういう人を指すのでしょうか。一般的に、その銀行と長年取引している顧客、大口預金者、銀行関係者、弁護士・司法書士などの有資格者が当てはまります。ただの知り合いというレベルではなく、銀行と付き合いのあるお客様や社会的地位の高い人に紹介された場合の方が信用度は高くなるのは当然ですね。その中でも特に銀行から喜ばれるのが、税理士からの紹介です。

銀行は優秀な税理士と関係のある会社に融資したがります。その理由としてはまず、税理士は仕事柄、顧客先の財務状況を把握しています。この会社なら融資を受けても返済していけると踏んだからこそ、銀行へ紹介するはずです。

また万が一返済期間中に経営が悪化したとしても、決算書や経営計画書を作成して、経営を立て直すよう経営者にアドバイスもできます。そのおかげで経営を立て直すことができたら、そのままだと返ってこなかったかもしれないお金が発生する、つまり「回収漏れ」を防ぐことができるのです。会社の数字を把握しているだけでなく、経営コンサルトとしても会社を支えていけるのが税理士です。

このような理由から、銀行は優秀な税理士と関わっている会社を融資先として好みます。だからこそ銀行から融資を受けたいならば、まずは優秀な税理士に顧問になってもらうことが近道かもしれません。優秀な税理士に顧問になってもらうことは、何も銀行から融資を受けるのに有利だからというわけではありません。専門家の知識で自分の会社の経営をチェックしてもらえるのです。税理士と信頼関係を作っていくことが、銀行とも良い関係を築けることにつながるでしょう。

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