審査ではここまで見られている!住宅ローンの審査に落ちる理由

住宅ローンを利用したいと思っても、誰でも利用できる訳ではありません。住宅ローンを申し込んだ後、本当にその人に融資して良いのかを判断するために金融機関にて審査があります。審査には仮審査と本審査の二つありますが、仮審査に通れば本審査はほぼ問題なく通ることが多いようです。

しかし、やはり住宅ローンは大きなお金が動くもの。審査に落ちるケースは少なくありません。審査に落ちたということは、何かしらの理由があるためです。金融機関での審査では、どういうところを見ているのでしょうか。

審査では主に、①本人の内容、②職場の内容、③物件の評価の三つを総合的に見られています。審査に落ちる場合は、この三つのどこかに「問題がある」と判断されたと考えて良いでしょう。審査に通らなかった人は、以下のような項目が自分に当てはまるところがないかチェックしてみましょう。

①本人の内容
まず、本人の内容としては、年収が低いことが挙げられます。住宅ローンが家計を圧迫しないかを見ているのですね。それに伴って、年齢、派遣社員や契約社員などで正社員でない、勤続年数が短い、健康状態が良くないことなども審査では不利になります。この先何十年もの間、ローンを払い続けなければならないので、将来の安定性を見ているのです。

他にも、現在他の金融機関で借金をしている場合、その契約内容にもよりますが、審査に通りにくくなります。いくら多額の頭金を用意しているからといっても、他に借金があっては話は別です。借金がある状態で住宅ローンの審査に通らなかった人は、まず借金を完済してから再度住宅ローンを申し込むのがベストでしょう。

また、過去にローンの延滞や事故などの経験があると、その情報は個人信用情報に記録が残ります。これは住宅ローンの審査ではかなり不利になり、この信用情報が消えるまで5年以上はかかるようです。もし住宅ローンを考えているのならば、現在返済中のローンは滞りなく返済すること、信用情報が消えるまで時を待つことを念頭においておきましょう。

②職場の内容
本人の内容に特に問題がなくても、金融機関の審査の基準によっては、勤め先の属性も関係してきます。公務員や一部上場企業に勤めている人などはより安定的な職場だと判断されて金利的に優遇されるのを見ても、やはり職場がどこであるのかは関係するようです。これは本人がどうこうという問題ではありませんが、将来いかに安定的にローン返済を続けてくれるかを判断したい、というのが融資をする金融機関側の気持ちでしょう。

③物件の評価
住宅ローンで融資を受ける場合、融資住宅や土地を担保と設定している場合があります。もしローンで返済してもらえなくなったら、金融機関はこの物件を回収して資金を取り戻そうという訳です。

そのため審査では、土地そのものの評価だけでなく、住宅ローンの借入期間中に物件が老朽化に耐えられるか、という観点からも見られます。競売にかけたところで融資額以上の値段で売れなければ赤字になるからです。このために、中古物件だと融資額を減額されたり、資金を取り戻せないと判断された場合は審査に落ちることが考えられます。

以上のように、審査に落ちる理由は色々と考えられます。職場や物件についてはどうしようもない場合も多いですが、本人の内容は気をつけておくことができる場合が多いのではないでしょうか。住宅ローンに何度か落ちるのはよくあることですが、万全の状態で臨んでおく方が良いことには違いありません。金融機関の審査基準もそれぞれですが、住宅ローンの申し込み前は身の回りのことに気をつけておきましょう。

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