知らないと絶対に損をする!法人融資の金利を少なくする二つの方法

法人を経営する者にとって、銀行から融資を受けられるかどうかは大事なことです。これから融資を受けようと考えている人は無事、融資をしてもらえるのかに目がいきがちですが、その際に金利のこともきちんと考えていなければいけません。

というのも、融資を受けた後は長い期間をかけて返済をしていきます。その上、法人で受ける融資は額も個人で借りる以上に大きいものです。金利が1%違うだけで、支払う利息の合計が百万単位で変わるでしょう。このように、金利が少し違うだけで返済にかかる総支払額が違ってくるのです。

では、どうやって金利を下げることができるのでしょうか。銀行に金利を下げるように交渉しても、そう簡単にこちらの望みを叶えてくれるはずがないとあきらめていませんか? 実は、金利を少しでも下げる方法が、二つあります。これは法人融資を受ける前に、是非知っておくべきことです。

まず一つ目は、複数の銀行を競わせる方法です。取引したことのある銀行があればそのうちの一つに、あるいは新規に営業に来た銀行に、低い金利で融資してもらえないか提案してみるのです。銀行側は下げられるところまで下げた金利を提示してくれるはずですから、その金利で提案書を作成してもらいます。

もちろん、このままその銀行に融資をお願いするのではありません。作成してもらった提案書を別の銀行に見せれば、さらに金利を下げてもらえる可能性があるのです。銀行としても新規の融資先を確保したかったり、融資額を増やしたいという気持ちがありますから、そのまま何もせずに他の銀行に融資先を奪われることは避けたいことです。だから、「よその銀行がこの金利で融資をするのなら、うちはこれより低い金利で融資しよう」と考えるわけです。

中には、銀行同士を競わせるようなことをして銀行に嫌われないだろうかと思われる方もいるかもしれません。しかし、それは大丈夫です。銀行の担当者の方も金利の交渉があることは分かっています。それに銀行側は「借金を必ず返済をしてくれる」会社を求めていますから、契約通りにきちんと返済をすればそれでいいわけで、金利の交渉で会社の評価が下がるなんてことはありません。

金利を下げるもう一つの方法として、制度融資を使うという手があります。制度融資とは、信用保証協会と自治体がバックアップしてくれる公的な融資制度のことです。信用保証協会は、中小企業が銀行からお金を借りる際に、その債務を保証することによって中小企業の資金繰りを円滑にしてくれる公益法人です。この信用保証協会に加え、各自治体の支援が合わさって、中小企業の融資をさらにスムーズにしてくれるのです。

この制度融資は金利が低く、中には金利の一部を負担してくれる自治体もあります。この制度は銀行が窓口となっているのですが、金利の低い制度融資のことを銀行側が必ずしも教えてくれるとは限りません。こんな便利な制度は知っておかないと損ですので、詳しいことは自治体のホームページなどで是非調べてみてください。

とは言え、制度融資にあるのは良い点ばかりではありません。もちろん誰でも利用できるわけではなく、審査があります。この審査というのが銀行と自治体の二段階の審査になるので手間が若干煩雑なのと、融資までに時間がかかる場合があることには注意しておくべきことでしょう。

法人融資の金利を下げる二つの方法を挙げましたが、何も努力せずに金利は低くはなりません。様々なことを調べたり、根気もいるでしょう。しかし、金利が少しでも下がることはそれらの努力に値するはずです。大変なことかもしれませんが、実際に行動してみましょう。

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